Mのレンズ選びで最後の最後に悩むのが黒鏡胴にするか、白鏡胴にするか、である。 基本的にはボディ色に合わせれば良いのだが、両方持っていればそう簡単には決められない。 黒レンズは比較的どちらのボディにも似合うので無難ではあるが、気になることがひとつある。 フィート表示の色だ。 ボディ、レンズともに、刻印は赤が映えると個人的には考えている。 ところが、ある時期から黒レンズの表記は赤から黄色に変更されてしまった。 ライカとしては視認性が向上するとの判断なのだろう。 だが一部のボディを除くと、シャッターダイヤルには赤が使用されている。 それとのマッチングを考慮し、あえて白レンズを選択することがこれまでに何度かあった。 そして、白には白の悩みがある。 ニュージェネレーション以降、ライカの白レンズは黒に比べてかなり重い。 真鍮製でがっちり出来ているからと納得は出来るが、持ち歩くのには少々閉口する。 限定販売のブラックペイントのレンズを買ったこともあったが、 これも「赤だけど重い」の組み合わせで、結局は手放してしまった。 見た目と身軽さのトレードオフ、これもまたライカならではの悩みと言えよう。 さて、サードパーティ製のレンズはどうだろう。 ミノルタやコニカなどは我が道を行くというスタイルであった。 その点、現行のコシナフォクトレンダーはライカを充分に意識しており、 レンズのデザイン、そして赤の色合いもぴったりだ。 このあたりの加減は流石にコシナ、安くて性能が良いというだけではない。 細かいところまで拘って、まさに心憎いばかりだ。
by kurobei-LEICA
| 2012-05-11 20:13
| leica
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