35mm
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巨人、あるいは巨星、ときに鬼とも呼ばれた写真家、土門拳。

彼は小型カメラでの撮影に、もっぱら35mmレンズを愛用したらしい。
このワイドレンズの視野は、
人がモノを意識的に見ようとしたときの肉眼に最も近く、
対象を見た通りに表現するのに適しているという理由からだそうだ。


私も35mmが好きだ。

人を撮る時、適度な距離を保つことができる。
そしてほんの少しの遠近感の味付けとともに、その背景を写しとることができる。

Leicaには35mmを付けっぱなしにしていることが多い。

35mmの画角に馴染んでいると、
標準50mmはちょっとした望遠レンズのように感じる。
主題を強調し、切り取るといった使い方になる。
白いブライトフレームで区切られた空間を
フィルムの枠の中に無理やり押し込んでしまうようで、ちょっと苦手だ。

自然体で、伸びやかで、
それでいて強く個性を主張しない
慎ましやかな35mmレンズが私は好きだ。
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# by kurobei-leica | 2010-08-27 00:00 | camera